何かわからないことがあったら、肉体に問いかけてみてください

私たちは日々、頭の中でたくさんのことを考えています。
「どうしたらうまくいくだろう」「これで正しいのかな」「次は何をすべきだろう」──。
そんなふうに思考の中で答えを探し続け、時にはぐるぐると同じ場所を回ってしまうことがあります。
けれど本当の答えは、頭ではなく“肉体”が一番知っているんです。
魂が宿っているこの身体こそ、今この瞬間を生きている「あなたそのもの」なのです。

肉体は常に「今ここ」を生きている

思考は過去や未来を行き来します。
昨日の出来事を思い出して後悔したり、明日のことを想像して不安になったり。
頭の中は時間を自由に飛び越えることができます。
でも、肉体は違います。
身体は“今この瞬間”にしか存在できません。
呼吸をしているのも、心臓が鼓動を打っているのも、手足を動かしているのも「今」だけ。
だからこそ、肉体に意識を向けると、私たちは自然と「今」に戻ってこられるのです。
深く息を吸って、ゆっくり吐いてみてください。
胸の動き、空気の流れ、足裏の感覚。
ただそれを感じるだけで、思考のざわめきが少し静まっていくのを感じていきます。

肉体は言葉ではなく感覚で答える

「どうすればいいかわからない」とき、
私たちはつい外の世界に答えを探そうとします。
誰かの意見を聞き、情報を集め、分析し、判断する。
それも大切なプロセスですが、最終的な答えは外にはありません。
本当の答えは、あなたの内側、つまり肉体の感覚の中にあるのです。
たとえば、誰かの話を聞いて「なんだか違和感がある」と感じたとき。
その“違和感”は、あなたの肉体が「それはあなたの真実ではない」と教えてくれているサインです。
逆に、言葉では説明できないけれど“心地よい”“ワクワクする”という感覚が湧くなら、
それは魂と身体が「それでいいよ」と頷いている証拠です。

「問いかける」とは、内なる対話を始めること

では、実際にどうすれば肉体と対話できるのでしょうか？
難しく考える必要はありません。
静かな場所で深呼吸をし、自分の身体に「どうしたい？」と問いかけるだけでいいのです。
たとえば、
・今日はどんな食事がほしい？
・どんな場所で過ごしたい？
・この仕事、本当に続けたい？
・この人と関わるとどう感じる？
頭で考える前に、身体がどう反応するかを感じてみてください。
呼吸が楽になるか、重たくなるか。
胸が広がるか、縮こまるか。
それが身体の“YES”と“NO”です。
身体が緩む方向を選んでいくと、不思議なほど人生がスムーズに流れはじめます。
それは肉体が、魂の流れと調和している証なのです。

疲れや痛みも、大切なメッセージ

私たちはつい、「体が重い」「痛い」「だるい」という感覚を“悪いもの”として扱ってしまいます。
でも、それらもすべて“肉体からの声”です。
たとえば、肩がこるのは「無理をしているよ」というサインかもしれません。
頭痛が続くのは「考えすぎているよ」というメッセージかもしれません。
胃が痛いのは「我慢していることがあるよ」と身体が気づかせてくれているのかもしれません。

身体の声に耳を傾けるということ

何かわからないことがあったら、どうか肉体に問いかけてみてください。
頭で考えるよりも、身体に聞くほうがずっとシンプルで正確です。
疲れたら休む。泣きたくなったら泣く。笑いたくなったら笑う。
それらはすべて、肉体があなたに教えてくれる“生きるリズム”です。
あなたの身体は、いつでもあなたの味方です。
そしてその声を聞けるようになると、
人生の流れは驚くほど優しく、自然なものへと変わっていきます。
今日、ほんの少しだけ時間をとって、「今、どう感じてる？」と問いかけてみてください。

そして本当の内側の声を読み取ってください

答えは自分の内側にすべてそんざいしています